差圧伝送器用の5バルブマニホールドについて紹介します。国内だと3バルブマニホールドが一般的ですが、欧米では5バルブマニホールドが使用されることがあります。以下のイラストのような部品です。
英語ですがRosemountの製品ページに詳しい写真と動画があったので掲載します。
また、YouTubeに施工例の短い動画があったので紹介します。
バルブの根元に色が付いてあってそれぞれのバルブの役割がわかるようになっています。緑色が均圧弁(Equalization valve)、青色がプロセス遮断弁(Isolation valve)、赤色がベント弁(Vent valve)です。
5バルブマニホールドの特徴は2個のベント弁(ドレン弁)がマニホールドに付いている点です。通常、国内のプラントだとベント弁(ドレン弁)は工事所掌として導圧配管に取り付けられると思いますが、これらがマニホールド側に付いているイメージです。5バルブマニホールドのメリットは下記の通りです。
5バルブマニホールドのメリット
- 導圧配管の部品点数、接続箇所が少なくなるため、施工コスト削減。
- 同理由につきリークのリスクも低減。
- 3バルブマニホールドを使用して導圧配管にドレン弁2個を設置した場合に比べて省スペース。
タンクのレベル測定用にドライレグまたはウェットレグの差圧伝送器を設置する場合、タンクの底のほうに差圧伝送器を設置することになるので、差圧伝送器の下にドレン配管を設けるスペースを十分確保できないケースがたまにあります。5バルブマニホールドだとそういう問題を解消することができます。
欧米だとポピュラーに使用される5バルブマニホールドですが、おそらく日本ではほとんど使われていません。横河電機でも日本サイトにはないですが、Yokogawa Americaには製品ページがありました。
以上、5バルブマニホールドの紹介でした。