4~20mA信号の「アクティブ」「パッシブ」とは?

4~20mA信号における「アクティブ」と「パッシブ」について自分用メモとして以下記載します。

アクティブ出力 vs パッシブ出力

超簡単に言うと4線式計器の出力信号と2線式計器の出力信号のことなのですが(※例外あり)海外ではこれらを "active", "passive" と呼んで区別しています。

パッシブ出力

DCSやPLCのアナログ入力側(ディストリビュータ等)から電流ループの電源電圧を貰う場合、その計器が出力する4~20mA信号は passive な出力である。つまり、2線式圧力伝送器の出力信号は passive であると言える。パッシブ出力の場合、電流ループを駆動するための電源電圧はDCS(PLC)側から供給される。言い換えるとDCS(PLC)側に電流ループの電源がある場合は、計器側はパッシブ出力でなければならない。

アクティブ出力

電流ループの電源を計器側が持っている場合、その計器が出力する信号は active である。一般的な4線式計器の出力信号は active であると言える。アクティブ出力の場合、電流ループを駆動するための電源は外部の電源(4~20mA信号線ではない電源用の2本の線)から供給される。

注意点としては、4線式の計器でもパッシブ出力のケースが存在するということ。計器自体が4線式でもパッシブ出力(ディストリビュータから電源を貰う)というパターンがある。だから、4線式計器=アクティブというわけではない。

国内では大抵「2線式の信号」「4線式の信号」と呼び分けていてほとんど場合それで何も問題はありません。ただ「アクティブ」「パッシブ」と呼んで区別する海外のほうがより明確で間違いがないと思います。

詳しい説明については以下のWIKAのページが参考になります。

blog.wika.com